北京オリンピック - Wikipedia
北京オリンピック(ペキンオリンピック)は、2008年8月8日[1]から8月24日までの期間、中華人民共和国の首都北京を主な会場として開催された第29回夏季オリンピックである。世界の204の国と地域[2] 、約11,000人のアスリートが参加、28競技302種目が行われた。
アジアで夏季オリンピックが開催されるのは、1988年に開催した韓国のソウルオリンピック以来、20年ぶり(5大会ぶり)3回目であり共産圏ではロシアのモスクワ大会以来の開催となって中国では初開催となった。
一部の競技は近郊および沿岸部の都市(青島など)で開催された。また、馬術競技は香港の沙田競馬場で開催された。
[編集] 大会開催までの経緯
北京での開催は2001年7月13日にモスクワで開かれた第112次IOC総会での投票により、イスタンブル、大阪、パリ、トロントの4都市を破り、開催地に内定した。総会開催前には他に5つの都市(バンコク、カイロ、ハバナ、クアラルンプール、セビリア)が開催地として名乗りをあげていたが、2000年中の選出候補名簿の提出がかなわず、選考に残れなかった。
第1回投票では北京、トロント、パリ、イスタンブルが残り、6票しか得られなかった大阪が外された。第2回投票では、北京が決定に必要な圧倒的多数の票を得たため、選考が終了した。第2回投票での獲得票数は、北京56票、トロント22票、パリ18票、イスタンブル9票であった。
北京は過去に2000年の夏季オリンピックの開催地にエントリーし、開催地を決定する1993年のIOC総会では3回目の投票まで最多得票を得ながらシドニーとの決選投票で逆転を喫した前歴があり、2度目のエントリーで開催を勝ち取った。
[編集] 聖火リレー
詳細は「北京オリンピックの聖火リレー」を参照
詳細は「北京オリンピックの開会式」を参照
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開会式は中国標準時2008年8月8日午後8時から開始された。これは、中国において数字の8が「お金持ち」を意味する「发财(發財)」の「发(發)」と発音が同じであり、縁起の良い数とされているからである。
開会式と同じく、張芸謀演出[3]。
[編集] 聖火消火後
[編集] 実施競技
各競技の詳細については、それぞれの競技のリンク先を参照
[編集] 競技スケジュール
2008年8月6日 - 24日, 数字は金メダル確定数, Rは予備, Gはエキシビション
※スケジュールは公式サイトから。競技名の日本語表記は JOC 発表スケジュール表より。
[編集] 午前に行われる決勝
本来のオリンピックなどの大きな国際大会ならば、決勝は午後に行われ、選手達もそれに備えて午前に準備をする。しかし北京オリンピックでは、競泳全種目、体操の団体総合・個人総合の決勝が、午前中に行われた。
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- その背景には、アメリカのテレビ局の強い要求がある。アメリカ国内における北京オリンピックの放映権はNBCが獲得したが、同局が支払うテレビ放送権料は北京オリンピック運営費全体の半分近くを占めているため、同局がその費用を支払わなければ、開催出来ないとも言われる。アメリカでは競泳・体操の人気が高く、高い視聴率を見込めるため、NBC側はIOCに対し、アメリカで夜の時間帯に生中継できるように、決勝を北京の午前時間に実施することを要求した。同じく東アジアで開催された20年前のソウルオリンピックでも、当時人気の高かった陸上競技で同様の措置が取られた。
- IOC側は「(アメリカ国内の)多くの人に喜んで貰えるプランになった」とコメントした。
- しかし一方では、アメリカの傲慢な姿勢に対する批判も根強く、ヨーロッパにおける中継の窓口である欧州放送連合が決定に抗議したほか、各国の競技団体の中にも「選手の体調に悪影響を与えるおそれがある」とする意見があった[要出典]。
[編集] 国・地域別メダル獲得数
詳細は「北京オリンピックでの国・地域別メダル受賞数一覧」を参照
[編集] 競技会場
以下の会場で実施された。うち北京市内に37会場が設置され、そのうち新設は22会場である。全体の44%の施設が市北部に建設されるオリンピック公園に集中する。
馬術競技は香港で実施された。これは検疫が大陸本土よりはるかに容易であるためである。オリンピックの一部競技が異なる国内オリンピック委員会の領域で実施されたのは1956年のメルボルンオリンピック以来13大会52年ぶりである。このときも検疫の問題から馬術競技がストックホルムで実施された。
海外で立ち往生した場合にどうするか
[編集] オリンピック公園(オリンピック・グリーン)
[編集] 西地区
[編集] 北地区
[編集] 大学地区
[編集] その他(北京市内)
[編集] その他(共同開催都市)
北京オリンピックでは、下記の北京以外の都市で一部の競技が開催された。
[編集] 大会マスコット
今大会のマスコットとして「福娃」がいる。この福娃は、"幸福をもたらす5人の童子"という設定。
詳細は「福娃」を参照
[編集] 大会スローガン
北京五輪組織委員会は大会のスローガンとして、「One World, One Dream(同一个世界 同一个梦想)(ひとつの世界、ひとつの夢)」を選んだ。
[編集] テレビ放送
[編集] インターネットによる配信
[編集] 開催決定後の動向
普段から中国との関係が良好でない一部の国や団体では開催反対・参加ボイコットを主張する動きがあった。アメリカの俳優・リチャード・ギアは、新作映画の記者会見で北京五輪のボイコットを訴えた[6]。
[編集] 環境問題
大気汚染や食品の安全性[7]への懸念からか、合宿地として、主に欧米勢を中心に約25ヵ国が日本での最終調整を決定した[8]。
大気汚染についてはIOCの医事委員長が「選手や北京を訪れる人たちの健康に深刻な問題を引き起こすことはない」と報告している。IOCは1時間ごとに大気のデータを測定していたが、「現時点ではすべての項目でWHOの基準値を下回っている」と説明した[9]。また、中国の『人民網』は「一部の出場選手は確かに環境に敏感。北京の空気はきれいだと思う」「今は毎日とてもきれいな青空が見られる」など、欧米から来た五輪メディア運営ボランティアが大気汚染問題を否定する発言を紹介した[10]。
[編集] 開催期間中における問題
IOCのジャック・ロゲ会長は、大会最終日の記者会見で、大会運営そのものについては中国に謝意を示したものの、大会期間中取材を行った各国メディアに対する報道規制の解除が不十分であったこと、中国政府が場所を指定してデモ活動を許可するとしていながらデモが1件も許可されなかったことを挙げ、疑問を呈した[11]。
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