蝶・チョウ・ゆっくり歩き・・・「千蟲譜物語」
「ウラギンシジミ」越冬態は=28個体=になりました
昨日、いつもの散歩道「北本自然観察公園」に出掛けてみました・・・寒いですが、風があまりなかったので体感温度はそんなに堪えませんでした。
そこで、もう一度園内の中で今まで目に留めなかった場所を中心に探してみました。まず、東側の椿の植栽で新しく=2個体=が見つかりました・・・管理No.24・25としました。
更に公園の西側奥に向かいました・・・この辺りは、夏になると=ヤンマ=のいる場所で、西側にはシラカシ・シロダモ・竹林・などが覆いかぶさり絶好の=越冬地=のような雰囲気です。
しつこく探してみると、サザンカに=2個体=がいました・・・。管理No.26・27としました。
それぞれの地上高さや周りの環境をメモして園内を一周し、観察舎に戻ると、北本自然観察公園の学芸員=柳沼 薫 さん=から、新しいウラギンシジミ越冬と思われる個体が見つかったと教えてもらいました。
その場所まで柳沼 薫さんに案内してもらって教えてもらうと・・・植栽の=ウバメガシ=の根元にあるイネ科にしがみ付いている「ウラギンシジミ」がいました。教えていただいたことに感謝しながらこの個体を、管理No.28としました。
この最後のNo.28の個体は地上高さ100ミリであった事から、多分、=ウバメガシ=を越冬場所に選んだものが、何らかの事情で下に落ちてしまったものかもしれない・・・と思って触角を観察してみると、イネ科の植物にしがみ付いた「ウラギンシジミ」は前翅の中に=触角=を仕舞っていました、=越冬態=と思われる姿勢で静止していました。ただ上に遮蔽物がないために越冬できるかどうか微妙な雰囲気でした。
*以下は、今回見つかった「ウラギンシジミ」越冬態の資料です。
観察No. ホスト樹木 地上高さ 静止した場所の環境など
24 椿 1,300ミリ 北側に斜面があり主に竹林
25 椿 880 同
26 サザンカ 2,030 西側に竹林と常緑樹
27 サザンカ 2,030 同
28 イネ科 100 ウバメガシの植栽の下
2007-11-27 追加で=5頭=見つかった「ウラギンシジミ」越冬態
北本自然観察公園にて
*画像をクリックすると、大きくなります。
*学芸員の柳沼 薫さん、フィールドに案内していただきありがとうございました。
新しく撮影した画像を追加しました。
*オオアオイトトンボ 追加した記事:2005-11-29
撮影日:2007-11-7 埼玉県:北本自然観察公園
*梅の枝に止まったので撮影した個体が綺麗だったので追加しました。
2007-11-7 オオアオイトトンボ 北本自然観察公園にて
*オオアオイトトンボ Lestes temporalis Selys, 1883
今日から気温が急激に下がって昼間でも最高温度12-3℃までしか上がらないという・・・いよいよ冬支度である・・・昨日も家内に言われて家の=障子張り=を一日がかりで張り終えた・・・綺麗になった障子を見ながらもうすぐ師走だな・・・と感慨に耽った。
今日の=生き物=は、今年、5月に友人に連れて行ってもらった狭山丘陵の=ヒオドシチョウ蛹=撮影の時に出会った「イボタガ」の幼虫です。
ヒオドシチョウ蛹の撮影が無事に出来て、フルステージ完成だと喜んだ日のことです、友人がイボタノキにいた「イボタガ」が居ると教えてくれたのです。
実は、この幼虫・・・散々捜していたのですが、なかなか撮影できずにいたので嬉しかったのです・・・。ヒオドシチョウ蛹といい、「イボタガ」幼虫といい、この日はルンルン気分でした・・・。
この「イボタガ」幼虫は、下の画像のように縮れた突起を持っています、体長は約70ミリぐらいあり、淡い黄緑色をしています。その体には、小さな黒点が見られ、頭の方と尻尾の方に=縮れたような角質突起=があります・・・とてもユニークな姿をしているので、まるで映画に出て来る怪物のような趣があります・・・。画像の「イボタガ」幼虫は、頭部を持ち上げて=威嚇のポーズ=をしているようです、成虫は前翅におおきな目玉模様を持った中型の蛾ですが、残念ながら私は未だ観察した事がありません・・・。
この「イボタガ」の幼虫は、どうやら亜終令幼虫のようで、この後、角質突起がなくなって5月下旬頃から6月上旬頃に土の中に入って=蛹=になります。翌春まで土の中で過ごした後、翌春の桜の季節頃に羽化するというライフサイクルをしています・・・。
「イボタガ」幼虫は、ウラゴマダラシジミの食樹であるイボタノキを食べますが、そのほかにもチョウセンアカシジミの食樹トネリコ・・・そしてネズミモチやヒイラギなども食すといいます。稀にマルバアオダモの記録もあるようです。この「イボタガ」日本では1科1種しかないという変わった輩なので、姿もなんとなく貴重に見えてしまいます・・・。
いつの日か今度は目玉模様のハッキリした成虫に出会ってみたいものです・・・。
2007-5-23 「イボタガ」幼虫 埼玉県:狭山丘陵にて
*イボタガ Brahmaea japonica Butler, 1873
今年の夏に信州に出かけたときに撮影した=ヒトリガ=の仲間です。丁度、ミヤマモンキチョウを撮影したくて、出かけたのですが山の上の方は、濃い霧がかかっています・・・これでは、ミヤマモンキチョウは現れないな・・・としばらく休憩していると、近くにあったトイレの壁にこの「スジモンヒトリ」がいました・・・。
この「スジモンヒトリ」、斑紋に変異が多く、ややこしいのですが、ごく標準タイプの画像を掲載することにしました・・・。黄褐色の翅に黒い斑点があって、シロっぽい壁ではとても目立っていました・・・。
この「スジモンヒトリ」、翅長は、20ミリぐらいの中型の蛾でしたが新鮮な個体だったので、恐らく=2化=の発生のものだったのでしょう・・・一年に二回発生して、1化は、4月から6月ごろ、2化は、7月から9月に現れます。前翅の付け根の辺りに赤い毛がありました。
日本全国に分布しているようですが、屋久島や沖縄などの南西諸島にもいるようです。しかし東京都下の=伊豆諸島=八丈島・三宅島・御蔵島などの島嶼産のものは、別亜種になっているようです。
2007-7-22 「スジモンヒトリ」 長野県地蔵峠にて
*スジモンヒトリ Spilarctia seriatopunctata seriatopunctata Motschulsky
「原色日本昆虫生態図鑑」 III チョウ編
保育社から出版された=生態図鑑=でこのチョウ編のほかにトンボ編もあります。
昭和47年初版で、当時の「日本鱗翅学会」の主力メンバー・・・福田晴夫・久保快哉・葛谷健・高橋昭・高橋真弓・田中蕃・若林守男などのメンバーが分担して解説しています。
当時、価格は、3,800円でした。
生態を調べるときにこの書物で調べて、ブログの原稿を書いたりしています。
「ウラギンシジミ」越冬態は、=23個体=になった
昨日までの「ウラギンシジミ」越冬個体は、北本自然観察公園をくまなく調べた結果、全部で=23個体=になりました。しかし、どういうわけか=慌て者=のウラギンシジミがいて、落葉樹にしがみ付いてしまったものや、つる草に静止してしまったもの、或いは常緑樹の葉表に静止したものなどがありますので、恐らく来春までは越冬できないものもあると思われます。
このまま観察を続ければ、どの程度の個体が=越冬=できるか、今から楽しみになってきました・・・。
アラスカの楽しみである場所は何ですか
昨日現在の「ウラギンシジミ」の静止した場所の画像です。中には、複数個体が静止しているものもありますが、何らかの=越冬に適した条件=があってその場所に集まったものだと思いますが、本能的に安全を察知する働きがあったのかもしれません・・・。
どの個体も、北風や寒風があまり当たらない場所で、更に、雨や霜などの影響が少ないような場所を選んでいる事も判りました・・・その多くは、上方に大きな枝や葉が繁った場所が多い事も解ったのですが、どうやってその場所を見つけるのかとても不思議でした。
⑳のサザンカに静止した個体は、新たに見つかったものですが、日中でも風の影響の少ない暖かい東側斜面に集まっていたのも興味があります。・・・1枚の葉に2頭、その脇に1頭。
2007年11月24日 現在の越冬状態 北本自然観察公園にて
*画像をクリックすると大きくなります。
観察No. ホスト樹木 地上高 静止した場所の環境など
1 スダジイ 1,010ミリ 北側に斜面があり主に竹林
2 スダジイ 1,020 北西斜面に常緑樹と落葉樹
3・16 椿 870 東側に建物、上に常緑樹(スダジイ)
1,320
4 シラカシ 1,900 北側に急斜面雑木林と雑木
5・6・17 茶 1,950 北北西斜面に常緑樹と雑木
1,900 同
1,900 同
7・8 シロダモ 1,700 北北西斜面に常緑樹と雑木
1,520 同
9 椿 880 北側が斜面・ツバキの植栽
10 シラカシ 1,480 北北西斜面に常緑樹と雑木
11・12 椿 1,280 東と西に屋敷林
1,290 同
13 ムク(落葉樹) 840 東側に緩い斜面
14 椿 960 北側に斜面・ツバキの植栽
15 椿 1,000 同
18 茶 1,550 北北西斜面に雑木林
19 アオキ 2,080 北北西斜面に雑木林
20・21・22 サザンカ 1,490 東側に緩い斜面
1,450 同
1,450 同
23 ヤマノイモ(落葉) 1,270 南側に常緑樹
*シロダモに絡んだヤマノイモ
標準原色図鑑全集 1 「蝶・蛾」 保育社 刊
著者が有名な、故 白水 隆 九州大学理学博士 と大阪府立大学農学博士 黒子 浩さんの著作で。蝶と蛾が一冊の本に纏められているので、普段その辺で見られる種類を調べるには簡単に探せます。
また、蛾の仲間が何の種類の蛾なのかを大まかに調べるのに適していると思います。
定価もそれほど高価でないのも魅力です。
樹の幹にいると探せない=忍者=のような鱗翅類
擬態の好例として有名な蛾ですが、なかなか探せないでいました・・・。一昨日、北本自然観察公園に行ったら、学芸員の谷川 敦子さんが「キノカワガ」が見つかったという・・・。聞いてみると、学芸員でこの北本自然観察公園の責任者の高野 徹さんが見つけたというのです。早速その場所に連れて行ってもらったら、いました・・・しかし、クヌギの幹にピタッと張り付いていて、どこに居るか解らないぐらいクヌギの樹肌に擬態していました。
クヌギやコナラなどに静止していると、樹皮との見分けが難しく、色々調べてみると、この「キノカワガ」名前が=木の皮蛾=というだけあって樹皮にとてもよく似ています。
「キノカワガ」の色彩は、個体変異が多く=灰褐色・暗褐色・白褐色・緑褐色・・・など=とても同じ種類とは思えないような色彩のものがあるようです。
しかし、どうやって自分と同じような似ている樹を探すのか本当に不思議です・・・。
良く観察して見ると、この「キノカワガ」の翅は、ややゴツイ感じで前翅の厚みが厚く、しかも、でこぼこになっているので、余計に樹の樹皮と似ているのです。
まったく=忍者=の風格充分です。幼虫時代は、カキノキ科カキ・マメガキ・を食べて育ち、年2化するのだそうです。成虫の発生期は、梅雨のころから翌年の3月頃までだといいます。
北海道を除く日本全国に分布しているらしく、本州・四国・九州・沖縄・で観察できるようです。
それにしても下の写真を見てください、矢印がなければ、チョット探せないです。
2007-11-22 忍者のような「キノカワガ」 北本自然観察公園にて
*キノカワガ Blenina senex Butler, 1878
「信州の蝶」 信濃毎日新聞社 刊
この書物は、1996年5月10日に初版発行され、長野県の高山地帯から、里山都市近郊まで調べつくされた秀逸な書である。特に種類ごとの=全ステージの発生期=を図表化しているのは見易く、我々には使い易い。著者は、=日本鱗翅学会=会員の 浜 栄一・栗田 貞多男・田下 昌志・の各氏である。
各ページには長野県図があり、長野県に分布する蝶の棲息地が色分けされて居るのも見易い。種の解説は簡単であるがわかりやすい、定価は、2,800円。
⑤・⑥の越冬場所に新しい個体が増えていた
先日、報告した「ウラギンシジミ」越冬態の観察のうち、=茶=の葉裏にいた⑤・⑥の個体のところに、新しい個体が居た・・・便宜上⑰としました。
この=茶=の環境が=越冬=に適しているのか、または、何らかの条件が優れている為か⑥の隣に静止していました。
しかも、同じ葉にシッカリ掴まっていました・・・この後どうなるか知る由もありませんが、面白いことになってきました。
自宅の書棚の中に、昔、=埼玉昆虫談話会=という同好会の会長を務めたことがある「牧林 功」さんの著書「雑木林の小さな仲間たち」という本があります。狭山丘陵を中心に書かれた昆虫記ですが、その中に「ウラギンシジミ」について、次のように書いています・・・曰く・・・「この蝶もムラサキシジミ同様、気候の温暖化によってフロントを北に伸ばす、だから春先は少ないが、晩夏から晩秋に掛けてかなり目に付くようになる。そのまま成虫で冬越しする。しかし南方系のものの宿命で寒さに弱い。ひとたび厳しい寒さにあうと命を落とす。だが、自分が身を潜めた場所の条件が良くて寒冷な日でもそれほど温度が下がらない場所であったりすると春まで命が長らえる。・・・(以下略)」
このように、春まで生き延びた個体だけが次世代の種族繁栄の生殖に参加できる訳で、命がけの=越冬=ということができるでしょう。
そういった背景が、=越冬に適した場所=を本能的に探すのかもしれません・・・。
2007-11-20撮影 「ウラギンシジミ」が3頭になっていた
北本自然観察公園にて
*ウラギンシジミ Curetis acuta Moore, 1877
スモーキーはウィスコンシンラフティング滝
*左から個体識別 No.⑤・⑥・⑰
今年の夏に甲州を訪れた時です・・・途中の山越えの小屋のところで、翅が淡黄褐色の中型の=ヒトリガ=の仲間を見つけました・・・この「ベニシタヒトリ」の後翅は鮮やかな紅色と黒のメリハリのハッキリした綺麗な蛾なのですが、止まっていると後ろ翅が見えない為にやや地味な蛾に見えてしまいます。しかし、動いたときに見せる後ろの=紅色=が「ハッ!」とするほど美しい。
翅長は、25-30ミリぐらいの蛾ですが、派手さが伝わらないので損をしているかもしれません。
シベリア地方のアムール川やウスリー川の近くにも居るらしいですが、日本では北海道から九州まで見られるようです・・・。6月頃から9月頃まで観察できるようですが、私が観察したのは、8月上旬でした・・・食草を調べてみたら、「オオバコ」・「タンポポ」などを幼虫が食べて育つようです。今度は、後翅が見えるように撮影してみたいです・・・。
2007-8-1 「ベニシタヒトリ」 山梨県甲州市:柳沢峠にて
*ベニシタヒトリ Rhyparioides nebulosa Butler
「福島県の蝶」 角田 伊一 著
一地方の詳しい生態図鑑で、=日本鱗翅学会=の会員である著者が、永年の研究を纏めた秀逸の書物です。福島県の蝶相を知る上で、欠かすことの出来ない素晴らしい書で、種類ごとの解説が著者の保護に対する意欲を充分に伝えてくれる秀作である。
chochoensisも何度この本を読み返しただろうか・・・それほどひきつけられるものを持っています・・・。生息環境や生態写真も優れています。
発行は地元の会津若松市にある、歴史春秋社、初版は昭和57年、当時の定価は、2,300円でした。
初めて観察できた「タヌキ」
昨日、家内と一緒に「北本自然観察公園」に出掛けた・・・数日前から「ベニマシコ」・「ウソ」・「カシラダカ」・「シメ」などが見られたので一緒に出かけたのです。
幸いに、「ベニマシコ」の綺麗な雄が観察できて、家内も満足したようです・・・私が資料室で調べ物をしているときに、家内が「タヌキ」を見たというのです・・・私は未だ観察した事がなかったので、羨ましく思い二人で一緒に探しました・・・家内曰く・・・「草原で、犬のように寝っころがっていた・・・」というではありませんか!惜しいことをしたなァ・・・。
すると公園の園路中央付近まで来た時です・・・「アッ!タヌキ・・・」・・・後は、デジカメでパチパチ・・・遠かったので、家に帰り画像を拡大してみると・・・「写っていた・・・うれしい・・・」思わずパソコンの前でニンマリしてしまいました。
2007-11-20 初めて観察できた「ホンドタヌキ」 北本自然観察公園
*ホンドタヌキ Nyctereutes procyonoides Gray, 1834
*画像をクリックすると大きな画像になります。
この「タヌキ」、埼玉県レッドデーターブック2007で調べてみると「ホンドタヌキ」が正式名称のようです。この「タヌキ」の自然分布は、ユーラシア大陸極東部の日本、中国東部からロシア南東部なのだといいます。移入された東ヨーロッパ産のものは本来の自然分布ではないのだそうです。
「狸(たぬき)」の語源には諸説あるようですので、ここで再度確認したいと思います。
まず、信頼すべき説では、「狸」は=手貫(たぬき)=ではないかという意見です・・・「和訓栞」という書物に「・・・狸(たぬき)、この皮、手貫(たぬき)によろし、これをもて名を得るなるべし・・・」とあります。本来、手貫(たぬき)と称されているものには、人の手などに付ける道具で、剣道の=籠手(こて)=の事や、弓道の=弓懸(ゆがけ)=或いは現在では少なくなりましたが、時々テレビなどで拝見するワシ・タカを使って狩りをする、鷹匠(たかじょう)の=皮手袋=の事も=手貫(たぬき)=という事もあって、「狸の皮」説が一番馴染み易いとも思っています。
また、語源変化説として、=滝沢馬琴=が著した「燕石雑志」という書物(1811年)に、「むかし狸の異名を野猫といひ、古くは狸を飼ひて田の鼠(ねずみ)などをとらしめたれば狸は、<田の怪(け)>またはつまり、この説では、=たのけ=または=たねこ=が語源変化して「たぬき」に変転したのだというのです・・・。しかし、「狸(たぬき)」を飼育するという事はあまり一般的とは言いがたいのでこの説よりも前述の=手貫(たぬき)=説に軍配を上げたいとおもうのですがいかがでしょうか。それにしても、可愛らしい「タヌキ」、目の周りの黒っぽい愛嬌のある顔立ち・・・ズングリした姿・・・なんともかわいい。
先日、北本自然観察公園の学芸員に「タヌキ」の排泄物=ため糞=の現場を見せてもらったことがあります・・・「タヌキ」は家族の=トイレ=が決まっていて、必ず、一定の場所で=糞(ふん)=をするのだそうです・・・これが俗に言う=ため糞(ふん)=面白い習性があるものです。
この「タヌキ」、驚かすと、失神して意識不明になるのだそうです・・・この状態を巷では=「たぬき寝入り」=というのだそうです・・・本当らしいです。嘘かと思いました・・・。
*今日の参考図書:「動物名の由来」 中村 浩 著 東京書籍 刊
「日本の哺乳類」 阿部 永 著 東海大学出版会 刊
「身近な野生動物 観察ガイド」鈴木 欣司 著 東京書籍 刊
ロシア・中国北部の方から=シベリア寒気団=がやってくる季節になって、今日は、裏の畑に霜が降りています。ここ数日、畑の表面が白くてとても綺麗です。
いよいよ冬将軍がそこまでやってきたようです・・・。
さて、今日の=ムシ=ですが、今年の夏に秩父方面に出かけたときに撮影した=シャクガの仲間=の事です。
実は、この蛾の種名を特定しようと、かなり調べたのですが、いかんせん素人の悲しさ・・・シャクガの一種ではないかというところまでは解ったのですが、それ以上は判らなかった蛾です。
画像のように色彩は、=明るいキツネ色=をしていました。翅長は、約15ミリでした。
前翅前縁の中央付近に=黒点=があり、後翅中央にも=黒点=がありました。しかし種名はすぐに判るだろうという事で捕獲しなかったのでこれ以上はわかりません。
「ウスウラナミヒメシャク」とか「ウスキクロテンヒメシャク」・・・「ナミスジチビヒメシャク」など色々疑ってみましたが・・・最終的な決めてが見つからずにペンディングにしてきましたが、画像をブログで公開して識者のご意見を伺うことにしました。どなたか同定していただけないでしょうか?
2007-8-29 =シャクガ=の一種と思われる蛾 埼玉県:横瀬町
*シャクガ科ヒメシャク亜科 Scopura sp.
「ジョウビタキ」・「ベニマシコ」・「カシラダカ」もやってきた
「北本自然観察公園」も賑やかになってきた・・・今日、20日午後に家内と公園を訪れたら、「ベニマシコ」の綺麗な雄がいました・・・常連さんが次々とやってきています。
これからシベリア寒気団の南下とともに「北本自然観察公園」も賑やかになる事でしょう。
2007-11-20 愛嬌の良い「ジョウビタキ」雄 北本自然観察公園
「ウラギンシジミ」の越冬もさらに今日、20日に1頭増えて17個体が確認できました。
帰り際に、=タヌキ=が現れてくれました。この=タヌキ=の画像処理が未だ出来て居ないので、明日の掲載にしたいと思います。
*明日は、初めて観察した「タヌキ」です。
なぜ行ったサッター工場でジェームズ·マーシャルダイ貧しい
=毛虫=の典型的な姿をした蛾の幼虫です、しかし蛾の幼虫時代の姿というか色彩には「オヤ?・・・」と思うものが少なくない・・・。若いときの色彩と、終令になったときの色彩がまるで別種のように変わるからなのです。
この「モンクロシャチホコ」という蛾の幼虫もそうした意味では、若いときのワインレッドの色彩から黒い体に白髪の様な=真っ白な毛=を持った姿に変身してしまうのです・・・。
まるで別の種類のようでしょう?体長が50ミリぐらいの幼虫で、頭だけは、若いときから老熟するまで=黒く=なっています。若いときにも白い=毛=はありますが数本しか生えていませんが片鱗はあります。
この「モンクロシャチホコ」、時々頭と尻尾を持ち上げてまるで=鯱ほこ=を思わせる風貌をしています、名前の由来もこの習性から名付けられたものです。
そして、別名:船形ムシ(ふながたむし)・尻上げムシ(しりあげむし)というのもkの頭胸部と尾脚を背中の方に=そり返す=姿から連想されたものである事は、間違いなさそうです。
この「モンクロシャチホコ」、桜(さくら)類に多く見られる事から、別名:サクラケムシとも言っています。しかし、サクラだけではなく、果実のナシ・ウメ・桃・リンゴ・スモモ・ユスラウメ・なども食害しますので、果樹農家の方にとっては、とんでもない=害虫=というわけです。
年に1回の発生で、夏も終わりになる頃から10月頃までみられ、その後土の中に入って蛹になります・・・。
この「モンクロシャチホコ」、たまたま自宅近くにやってきた野鳥の「ヨシゴイ」を観察しに行って堤防の上に生えている=桜並木=にたくさん居たので撮影したものです。
2007-9-3 「モンクロシャチホコ」 埼玉県川越市:小畔川にて
*モンクロシャチホコ Phalera flavescens Bremer et Grey
寒くなって静止個体が増え始めた・・・「ウラギンシジミ」
昨日の記事に、17日午後に観察した6個体で合計が15個体と報告していましたが、今日、日曜日に再び出掛けてみると、さらにもう1個体が静止していたのでこの公園の=越冬準備=に入った個体は全部で=16個体=ということになりました。
果たしてこのうち、何頭が寒い冬を乗り越えて暖かい=春=を迎える事が出来るでしょうか・・・。とても継続観察が楽しみになってきました。
今朝は、自宅の裏の畑には=初霜=が降りました・・・これから寒い季節がやってきます。
チョウ達の無事を祈りたいです・・・。
*写真と観察の内容については、昨日の記事に追加しました・・・。
外国からやってきた迷惑さん・・・「ミシシッピーアカミミガメ」
中学生の頃、お祭りの縁日の夜店を覗くと、3-4センチの緑色の可愛い亀が売られていました・・・その頃は、=ミドリガメ=という名前で子供達に人気があったのです。
その頃は、このミドリガメなる名前の小さな亀が大きくなることを知らなかったのですが、長じてこの亀が=ヌマガメ科=の中型の亀で大きくなると280ミリにも達するという事を知りました。
いつも行く「北本自然観察公園」や自宅近くの調整池や東京の不忍池などでも良く見かけます。クビの裏側や胴体のほうにまで=黄色い=縞模様があって、遠くからでもすぐに識別できるほど目立ちます・・・。原産地はアメリカ合衆国に16亜種が分布する=アカミミガメ=の1亜種で、ニューメキシコ州からアラバマ州さらにメキシコ北東部の国境地帯が棲息地であったといいます。そういった場所は、河川や湖沼が多く、それらの水路とか湿地に多かったといいます。底質が柔らかく水生植物が繁茂するような場所が好きなようで、時々日光浴できる場所が好きだといいます。
下の画像も日光浴しているところを撮影したものです。魚類・甲殻類・水生昆虫・などの生きたままの成体や屍骸も好んで食べるという悪食の生き物だといいます。
日本には、1950年代後半に輸入され、前述のように=ミドリガメ=の名前で人気を博したのですが、1960年代後半には野外で野生化した個体が発見されるようになった=外来生物=です。その後も、飼育が簡単で、丈夫な事からこれらのミドリガメが飼われたのですが大きくなると=攻撃性=が強くなり始末に困った飼育者が遺棄するようになったといいます。
更に、1975年、この「ミドリガメ」の「サルモネラ菌」の保菌率が高い事が知られ、人への感染が報告されると遺棄が更に進み、日本国内での分布拡大に繋がったといいます。
2006-3-30 「ミシシッピーアカミミガメ」 東京都:不忍池にて
*ミシシッピーアカミミガメ Trachemys scripta elegans
「外来種ハンドブック」 日本生態学会 編 (株)地人書館
私のブログに掲載してある=バッタ=の仲間の学名を引用している図鑑です。2006年に新しく発刊された最も新しい=直翅類(バッタ・コオロギ・キリギリスなど)=の図鑑で、地方変異も詳しく、更に、最近の新しい知見によって分類が見直された最新版のバッタ図鑑です。
購入しようとしたのですが、価格が高価だったために購入できなかった図鑑です・・・。常設してある図書館などで閲覧するしか方法がありませんでした・・・しかし、もの凄く詳しい図鑑です。
現在知られている日本産のバッタ類445種32亜種を全部網羅しており地方変異の写真も完全です。価格は、52,500円(税込み)です。でも、購入したいなァ・・・。
「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」 日本直翅学会 編
北海道大学出版会 2006年 刊
もう大分寒くなったのに先日出掛けた「北本自然観察公園」で、直翅目のコオロギの仲間である「カネタタキ」に出会った。
歩きつかれて湿地帯の傍の草むらにしゃがみこんだら、体長8ミリほどの小さな=虫=がいた。どうやらバッタの仲間のようですが、見た事がなかったのでデジカメで写真を撮り、観察舎に戻ってバッタに詳しい学芸員の岩井 大輔さんに聞いてみた・・・すると、名前は良く聞いていた「カネタタキ」だと教えてくれた・・・こんなに小さいバッタだったんだ!
しかも、幼虫みたいに翅が半分くらいしかないので一層驚いた・・・。知らないことが多すぎて毎日が新しい知見に出会えて、とても楽しく充実した日々を送らせてもらっています・・・。
この「カネタタキ」、鳴き声が・・・「・・・チンチンチン・・・」と澄んだ様な鳴き声なのだそうですが、昔の人は、この鳴き声を聞いて、樹の枝にぶら下がっている=蓑虫(みのむし)=が「・・・チチヨチチヨ・・・」と鳴くといい、どうやら、「カネタタキ」の鳴き声を間違ってそういう風に思い込んでいた事から間違ったといいます・・・。それにしても=蓑虫(みのむし)=が鳴く・・・なんとも風情があるような話です。
この「カネタタキ」、東北南部から西の地域に分布しているようで島嶼では、伊豆諸島・小笠原諸島・小豆島・対馬・五島列島・種子島・それと南西諸島とほぼ温暖な地域に普遍的に棲息しているようです・・・どうやら寒い地方は好きでないのかもしれません。
海外でも、韓国や中国・台湾などに分布しているようです。下の画像でわかるように、頭部と前胸背板は赤っぽい銅色をしており、前胸背板の後縁は、丸くなっています。脚や触角は淡い茶色で優しい感じがするバッタでした・・・。
南西諸島のほうに行くと翅色は暗化する傾向があり、卵は非休眠で一年中、幼虫や成虫が見られるといいますが、自宅周辺では年1化で=卵越冬=だといいます。
この「カネタタキ」も残り少ない儚い命を謳歌していたのかもしれません・・・。
2007-11-8 寒いのに未だ居た「カネタタキ」 北本自然観察公園にて
*カネタタキ Ornebius kanetataki Matsumura, 1904
一昨日の「北本自然観察公園」観察会で、初めて「ウシカメムシ」を観察できた・・・参加者の自然大好きな子供が見つけてくれたのです・・・いやはや子供の目と=虫=を見つける感性に感謝した観察会になりました・・・。
この「ウシカメムシ」を探し始めて既に3年の年月が経ってしまいました・・・なかなか見つける事が出来なかったのです、正直、うれしかったです。
なんといっても「ウシカメムシ」の前胸背の側方に張り出した=ウシの角=のような鋭利な尖りが立派で、いままで図鑑を眺めてはため息をついていました・・・。
実際に仔細に眺めても見ると、=ウシの角=というよりも、もっと立派な=水牛の角=のような感じがショックでした。
背面は、やや光沢のある黄褐色で、細かな点刻が見られます・・・しかし、長い間、図鑑ばかり見ていたので、想像が次第に脹らみ=大きなカメムシ=を想像していました・・・しかし、大きさは、8ミリぐらいしかなさそうです・・・見かけほどは大きくなく、小さな「ウシカメムシ」でした。
気がつかなかったのですが、小楯板(しょうじゅんばん)といわれる部分の外側に=乳白色=の白っぽい斑点が1対ありましたがこれが意外にアクセントになっていました。
素晴らしいカメムシです・・・。調べてみると、アセビ・シキミ・サクラ・ヒノキ・などの植物を食害するようですが、時には果樹園に入り込んでミカンを吸汁することもあるといいます。
寒い地方には分布していないようで、本州以南の各地で見つかるといいます。
何はともあれ、初めて観察できた「ウシカメムシ」これで念願の一つが解消されました・・・。
2007-11-11 3年越しで観察した「ウシカメムシ」 北本自然観察公園
*ウシカメムシ Alcimocoris japonensis Scott
正面から見ると目玉の内側に綺麗なオレンジ斑が見えます
私の蔵書の中に、技報堂出版から出された「チョウのはなし」 I・II という2分冊になった本があります・・・私の所属する=鱗翅学会=の久保 快哉さんが編集してまとめたもので、会員の先輩諸氏の皆さんがチョウについて面白く、判り易く解説された本でとても大事にしています。
いつもすぐ手に取れる場所に置いて時々読んだりしています・・・。
今日は、この中から擬態に関することを取り上げてみたいと思います・・・チョウが=卵=から=成虫=になるのにどれほどの危険にさらされているでしょうか・・・自然状態での観察では、この書物の中では、ヒメギフチョウの例で掲載してありますが、なんと1,000卵の卵からは僅か26頭の成虫しか育つことが出来ないというのです・・・。
僅かに=2.6%=・・・気象条件の過酷な試練や寄生蜂や寄生バエなどの捕食・・・そしてクモやアリなどの天敵・・・或いはトカゲや小動物に食べられてしまうのもいるかもしれませんし天の采配はもの凄く厳しく過酷だなと思います、生き延びるという事は大変な事なのですね。
さて、今日ここでは、野鳥などの=捕食性天敵=とそれを逃れるチョウの幼虫のかくれんぼを話題にしましょう・・・。イチモンジチョウ1令やスミナガシ幼虫も隠れるのが上手いですがこの「コミスジ」も優れていると思います・・・。
今日、チョウ友の「蝶と山・てくてく写日記」banyanさんに連れて行ってもらったフィールドで見た「コミスジ」幼虫でこのことを考えてみました・・・。
フィールドに到着して「コミスジ」幼虫の居るという=クズ=の葉を見てみました・・・何度も観察しているはずなのに、「コミスジ」幼虫が見つからないのです・・・。
丁度、今の時期の=クズ=の葉は一部枯れ始めており、その枯れた色彩と、「コミスジ」幼虫がソックリなので探せないのです・・・しかし、野鳥の視力はとても優れているので、物体の識別能力からいったら、私の探す力などははるかに及ばないでしょう・・・野鳥に見つからず、それでも生き残っているという事は、それなりに忍者のように隠れて=天敵=から逃れる手立てを持っているのでしょう。良く見ると、色彩が似ているばかりではなく、葉が縮れた陰に隠れているようです。このことも天敵が発見し難い原因かもしれません・・・私は、この「コミスジ」幼虫に=隠遁術=のキングの称号を与えたくなりました・・・。まったく隠れるのが上手いです・・・。
来年春に、是非=蛹=を観察したいです・・・。
2007-11-12 隠遁の術を使う名手「コミスジ」幼虫 狭山丘陵にて
*コミスジ 幼虫 Neptis sappho Pallas, 1771
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「ジョロウグモ」は、大型の=クモ=の仲間ですが。林縁や草地、田圃脇の水路などいたるところで良く見かけますが、その食欲もすごい・・・今年の10月始めの事だった・・・近くのフィールドに出かけた時のことです、林の中を歩いていくと、=トンボ=が不規則に動き回っていました・・・「アレレ・・・クモに捕まったみたいだ・・・」近づいて良く見ると、そこでは、「ジョロウグモ」のメスと「アキアカネ」が死闘を繰り返していましたが、「アキアカネ」は既にぐったりしてしまいました・・・近寄って見るとこの「ジョロウグモ」は「アキアカネ」の首根っこをシッカリ咥え込んで放しません・・・。
可哀想だな・・・と思っても、これが=自然の掟=だから仕方ないか・・・しかし、用心深い=トンボ=が素早く逃げられなかったのかな?と思いながらシャッターを押しました・・・。
「アキアカネ」の胸側の模様を確認する為に少し触ったら「ジョロウグモ」はすぐに逃げてしまいましたが、私が巣から離れるとまた「アキアカネ」に喰らい付いています・・・なかなか貪欲です・・・。しばらく見ていましたが変化がないのでそこを後にしました・・・。
翌日、同じ場所に行ったら、あの「アキアカネ」の残骸はありませんでした・・・網も張り替えたのか綺麗な=罠=がまた張ってありました・・・。
2007-10-6 「ジョロウグモ」の罠にかかった「アキアカネ」 坂戸市
*ジョロウグモ Nephila clavata L.Koch, 1878
「北海道の蝶」 北海道新聞社 刊
永盛 托行・永盛 俊行・坪内 純・辻 規男 共著
この「北海道の蝶」という生態写真集、北海道で観察できる殆どの種類を網羅しています、更に素晴らしいのは、一宇の種類を除いて、殆どの種類の=幼生期写真=が網羅されている事です。今まで濃い薄たいるの生態図鑑はあまり見たことがありません。
かなりの労作と思います。巻末にある=蝶の生態観察のポイント=は、非常に優れた項目で、さらに、飼育や生態写真の撮影方法など著者らの自然観察のスタイルが直に感じられます。
素晴らしい良書でしょう・・・。初版発行:昭和61年、定価2,000円でした。
昨日も「北本自然観察公園」に出かけた・・・目的は・・・クロコノマチョウだったのですが、探しきれずに諦めました・・・フィールドを歩いていたら、学芸員の方が私を探しにきてくれた・・・「珍しく綺麗で美しい蛾がいる・・・」そこで、その場所まで案内してもらった・・・。
本当に、目を見張るような美しい虫がそこに居ました・・・後で調べたら・・・=マダラガ科=の仲間で、信州に行ったときに見つけた美しい蛾・・・ベニモンマダラ・・・と同じ仲間で、「ミノウスバ」というとても美しい鱗翅類だった・・・。「ウーン!綺麗だ!・・・」触角と頭部、尾毛が黒くて体は鮮やかな黄色が目立ちます・・・翅は半透明で翅の付け根は=乳白色=が目立ちます。
学芸員に聞いてみたら、丁度、今の時期が発生期の=旬=なのだそうです・・・。
備え付けの図鑑などで調べてみると、秋に枝に=卵=を産みつけて、その時に尾端の黒い毛束を卵に擦り付けるといいます、丁度、蝶のダイミョウセセリと同じようなことをするらしい。
そして、=卵=のまま越冬して翌年の早春に孵化し、5月下旬頃に4令幼虫になり、食樹の葉裏とか垣根などの人工物で=蛹=になるといいます。
しかしその蛹のまま暑い夏を越して・・・晩秋の11月ごろ羽化するのだそうです・・・かなり長い期間の蛹期を過ごすのですね・・・。
2007-11-9 美しい「ミノウスバ」 北本自然観察公園にて
*ミノウスバ Pryeria sinica Moore, 1877
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幼虫画像の在庫を調べたら、狭山丘陵で2005年5月に撮影した「ミノウスバ」の幼虫写真が出てきた・・・幼虫時代は淡い黄色の色彩に数本の黒い縦筋があります。若い幼虫の時には集団で過ごしますが、しばらくすると分散してしまいます。この幼虫、刺激を受けると刺毛の根元からネバネバした液体を出しますが、これは、トカゲなどの天敵に対して=忌避物質=となるようです・・・幼虫時代から天敵対策をするなんて素晴らしい!
食樹は、=ニシキギ科ニシキギ・マサキ・マユミ・コマユミ・ツルウメモドキ・=などを選ぶようです。
2005-5-10 「ミノウスバ」幼虫 狭山丘陵:西久保たんぼ
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